∞の庵

5人しかいないけれど、5人がいる

まさかの大トリに恐れ慄いたFNS歌謡祭

そういえば
昨年だったか宮根のオッチャンの音楽番組で
大トリだった覚えがあるけれど、嬉しいものの
宮根のオッチャンの音楽番組だし
多少ご祝儀的な?と思った覚えがある。

「大トリ」は誰もが納得いく必要があるもので
それを関ジャニ∞が果たせるとは思えないと言う
どこか「我が子はまだまだひよっこですから」な
保護者感覚があったかもしれない。

ヤスが秦さんの曲でギターを弾かせてもらい
印象的なフレーズを繰り返し弾きながら
色気をだだ漏れさせて一旦昇天させられた私たちは
忘れた頃にエイトが出てくるのだろうと思い
すっかり気を緩めてもいた。

合間にはカメラに抜かれてポーズとったり
嵐様の楽曲でノリノリすぎて
それを見ていた翔様にダンス振り間違えさせてり
ポッケにちびぬい仕込んでエイターにアピールしたり
(あの場には相応しくないかもしれませんが
ファンへの愛が溢れてぬいぐるみが胸ポッケから
つい顔を覗かせたとどうかお許しください)
あちこちでエイトらしさを放ってくれていたが
あまりに登場しないので、まさか今年の諸々を労られて
観覧に招待されただけちゃうやろなと
LINEで友人と冗談言い合っていたほどだった。

あれ?この番組って何時までだったっけ?
と番組表を改めて確認した23時ごろ
「残り3曲」と聞いて恐れ慄いた。
画面下部にエイト名ではない2曲が紹介された瞬間に
「関ジャニ∞が大トリだ!!」と言う衝撃が走った。

FNS歌謡祭よ?
一流アーティストの皆さんが目の前に座り
プロ目線で見ているあの緊張感。
その他音楽番組であるファン達の歓声で
ある程度の盛り上がりを保証されるのとは違う。
ましてや、オシャレでもダンサブルでもなく
熱い楽曲で男気を歌い上げる「友よ」は
どんな風に伝わるかとハラハラしたが
ああ…そんな危惧は大きなお世話だったようだ。

歌前のトークもエイトらしさ満開で
ご機嫌なしんちゃんが小ボケをした後
一人一人が一言ずついう見事なリレーから
最後にマルが「友よ」に絡めてフワッとさせ
FNS歌謡祭の大トリと言う重大責務を
エイトらしさで勝りその世界観へ引き込んだ。

熱さが気になった「友よ」は
生だからこそのリアルな思いと
観客がいないからこその集中力と
カメラの向こうにいる私たちへ届けという
彼らの愛がひしひしと伝わった。

両手をいっぱいに広げて思いを放つヤス、
心を込めて顔を真っ赤にさせて
歌い上げるしんちゃん、
これまで以上ににこやかで
優しい目線を投げかける忠義さん、
冷静に、丁寧にそして美しく歌うヨコ、
そしてみんなと一緒に歌う喜びを
噛み締めるようなマル…

大トリという重責に慌てふためいたのは
ファンだけだったのかもしれない。
5人はいつも通りで、でも心豊かで
生音でも揺るがないしっかりした歌を届けて
見事に番組を締めた姿に
もうどこにもひよっこの面影はなかった。

もちろん、ヨコがいなかったので
お仕事の事情で大トリとなった
単なるスケジュール問題かもしれないが
それでもやり切ったエイトは誇らしいし
たくさんのこと乗り越えてきたから
重責もなんでもないのだ、エヘ、とも思う。

他の方達は複数曲歌い、見せ場が多かったが
1曲のみだったことも忘れさせるほどの威力が
大トリにあったと思う。多分。
来週の観客ありの場ではなく
ゆっくりと堪能できたことはありがたい。

次回はもっと
関ジャムでご縁があったアーティストの方々や
その他歌謡祭ならではのアレンジを広げた歌を
複数聞かせてもらえますように。

大トリも、いつでもできますよ。