∞の庵

這い上がった先に開けた王道を堂々と行くエイトを追う

歌で雪の華が咲く

好きな人の緊張は痛いほど伝わる。

あ、前に同じような表現したことあるけれど
その第2弾だと思ってもらって問題なし。
だがその緊張は彼の歌への信頼感から
それを乗り越えた先に得る感動に疑いがない。

ジャムで歌ったしぶやんの「雪の華」は
そんな想いの中で聴けた。

高嶋さんの泣くように歌うバイオリンと
川のせせらぎのような清塚さんのピアノの音は
美しいのにとても重く、
ジャンルは違えど音楽をやる人にとって
同じ表現の中に入るプレッシャーは半端なかっただろう。

これはいつも通り全くの私の主観だが
大サビ前まではしぶやんの歌声も
伴奏(と言っていいのやらどうやら)に合わせて
とても正確に慎重に歌っていたように思う。

いかんせん本物の実力者たちの表現は
それぞれの本物の表現が重なり合う前に
軽い仕掛け合いなのか、小競り合いなのか
どこか一瞬戦う気配がある。
それが合わさるとものすごいことになるのだが
一旦「さすがだな」とお互いが納得しないと
混じり合わないのだ。←私の主観ね

そこにうちのメインボーカル、渋谷すばるの歌が入ってくる。
楽器は持たず丸腰、ハモリもなしで。
だから最初は正確に慎重に歌っていたように聞こえた。

メンバーの音も重なってくる。
忠義さんが優しく置くようにドラムを叩き
かすれ声で歌うようなヤスのギターも響く。
しぶやんの歌は徐々に何かが加速していき
その勢いと気持ちが高まると
リズムを表現していた開かれた左手が大きく震えた。

たまらない…どれほどの緊張だったろうか。
歌の素晴らしさの前にしぶやんの表現に泣きそうになる。
だが「いつも、いつでもそばにいるよ」の歌詞で
語尾を伸ばして響かせるのに大きく口を開けた時
そこから何かが放出されるのを見た。

何かはわからないけれど軽くしぶやんの
魂的なものだったかもしれない。←私の主観ね

すると全てがしぶやんを中心に回り始めた。
人も楽器もしぶやんに向かって奏でられて
誰の何の音だとかが区別されずに重なった気がした。

これがうちのメインボーカルの力なのだ。

音を出すことを怖がらず
音を楽しんでいるのがとてもわかる。
緊張しつつもしぶやんの歌の中では
細かい技法もしっかり表現され
そこは専門的なことがわからず語れず申し訳ないが
とにかくしぶやんは揺るぎなくそこにいて
全てが重なって素晴らしかった。

しんちゃんは鍵盤に触れない指でまで
音を表現しているようにも見え
歌い終わりに弾かないベースをぎゅっと静かに握る
マルの佇まいもとても印象的だった。

しぶやんはしんしんと降る雪を
可憐に咲く「雪の華」として咲かせてみせた。

いい歌を聴いた。
高嶋さんと清塚さんにもとても感謝したい。

とてもとてもいい歌を
好きな人に聴かせてもらった至極の幸せが
たまらない。


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