∞の庵

這い上がった先に開けた王道を堂々と行くエイトを追う

門前に惚れるしかなかったジレッタ

舞台が始まってから、賞賛の言葉を見かけるたび
期待とともに緊張が高まった「ジレッタ」。
やっと昨日、私的初日を迎えることができた。

足取り軽くおなじみの森ノ宮ピロティホールに向かったが
会社を出るのも微妙な時間になった為に
よく行くうどん屋「得政」前を素通りしてしまった。
ぜひ近くで軽食を取りたい方は
ここでカレーうどんを食べていただきたい。おいしいよ。

…いや、足取り軽く、と言ったが正直言って緊張の為か
行くまでの道のりがさほど時間もかからないのに長くて億劫で
こんな億劫な気持ちになるならヨコの舞台が観たいと
思わない方が楽なのでは、と思うほどだった。

これ、じつは、ライブ見に行く時などにも
道すがらふと思ってしまう私の悪い感情で
楽しみにしているだけでいいのに
ナゼか緊張しすぎて、その重さに耐えられなくなるのだ。
自分は舞台に立つわけでもなく、観ているだけなのに
自意識過剰ったらありゃしない。

でもいつも、そんな緊張をぶっ飛ばすほどに
しっかりと観せてくれるから心配無用。
今回も幕が開くと同時に麗しいヨコが門前となって歌い出し
緊張も不安もついでに疲れも悩みも忘れさせ
舞台の世界へと連れて行ってくれた。
特に今回の内容は「妄想世界」との繋がりがあり
一気に異空間へと誘われる。

舞台の詳細はもう一度観劇するのでその後
ゆっくりと書かせていただきたいのだが
とにかく会話と歌が重なり合ってテンポが早く
それは「セリフ量がすごいな」なんて
俳優の力量を感心させるようなケチなものではなく
全ての連携がスムーズでリズミカル。

真剣さもユーモアも楽しさも悲しさもあって
それを感じさせられている感覚に圧倒される。
例えば、ヨコが演じる門前は
頭が切れる自信家で何事も思い通りにしていきたいが
どこか寂しげで甘えた。
それをヨコが隙なく全力投球で表現してくる。

ヨコが目当てで観に行っているはずが
可愛らしい曲ややりとりの軽快さにお話に入り込み
いつしかヨコ演じる門前の苦悩もこちらに伝染して
最後は妄想と現実の狭間に迷い込んでしまう
とても不思議な世界だった。

でもいつもなら帰宅時に放心状態になることが多いのに
昨日のジレッタ後は「面白かった」という単純な感想でいっぱいで
気持ちも気力も充実して力がみなぎった。

なぜだろう。
あんなにアップテンポで全てが詰まった舞台を
観せてくれている人たちがいるのに
私はちんたら何やってんだろう、って
情けない気持ちになったからだろうか。

ヨコは少し声が枯れて裏返る事もあり
正直言って他の方ほどの万全さはなく不安定でもあった。
でもそれがまた生々しくて良かった。
口を大きく開けて歌うが響きが甘く優しい。
声を伸ばすところでヨコ独特の哀愁が加わり
強引な男のはずがその存在の切なさが声に現れて
もう、惚れるしかなかった。

ああ…なんか感想が中途半端だ。
だけど惚れるしかなかった、しかない。

今はまだ気持ちが溢れているので
とにかくもう一度みてからゆっくり感想書かせてください。

その時はまたくどくて長くなりますが
どうぞご了承願います。


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