∞の庵

5人しかいないけれど、5人がいる

アクションの時にでる「シュー」音の謎

ちょっとオウチゴトでバタバタしている間に
エイトの記念日や台湾公演や大切な日々が過ぎていた。

とはいえ当初から台湾公演に行く余裕もなかったが
何気に全てのグッズが日本での公演のそれらより
数段可愛いような気がしたのは老眼のせいだろうか。
それとも台湾に行けない寂しさが見せた幻影だろうか。
だが、とにかく初の海外公演が無事に成功して嬉しい。
これからみんな元気に帰ってきますように!

私の9月といえばヨコが出演した月9ドラマ
絶対零度〜未然犯罪潜入捜査〜」が終わったことだ。
そもそも大好きなシリーズだったのでとても楽しみにしていたが
絶対零度の絶対的主役の上戸彩さんが特別出演的扱いとなり
主役が沢村一樹さんに変わられるという事だったので
多少の不安があった。

いや、沢村一樹さんに一切の不安はないが
人気シリーズの大幅な方向転換は得てして不安なもので
そこにヨコがいることが我が子可愛さに不安だったのだ。
だが全くの無駄な不安だった。
内容も深みがあり、意外な犯人が続き、裏に本編があり
最後に見せた正義には納得できた。

中でも沢村一樹さんの渾身の演技は素晴らしかった。
普段は悲しみを隠すコミカルさが不気味だが
犯人を前にした時の無表情な制圧は凄みがあり
その分精神の極限で仲間の声が聞こえたと絞り出した声は
やっと心に触れられたようで痺れた。

何より、なんだあの50代男性の色気は。
スタイルもルックスも良いことは当然だが
歳を重ねることは憂いではなく
重ねるからこそでる美しさの余裕と存在感が
全て色気となって溢れ出ていた。

ご一緒させていただいたヨコも
月9までの道のりは長かった。
だが待っていた甲斐があったとも思える。
イケメン枠で選ばれてティキソウソウとなるより
得意とするアクションも見せるクールな役を頂き
目標となる50代の主役も目の前にいらっしゃって
いや、ほんま、いい月9経験だったろうと思う。

ヨコが演じた山内くんは
正義感が強くてシャイなところが
何気にヨコそのもので照れた。
もしかしたら一般の方には普段のイメージと違って
シャイの表現に違和感があったかもしれないが
ファンにとっては普段の横山裕だった。
実は「潜入捜査」というタイトルから
毎回コスプレして楽しませてくれることに期待したが
すぐにそれよりもアクションの方が楽しみになり
忘れた頃に潜入してみせてくれるのが棚ぼたとなった。

そう、何度もここでも言っているが
昔から私はヨコのアクションが大好物。
体幹がしっかりしていて動きが大きく美しいのは
空手の基本ができているからだと思うが
最近ではそこにボクシングが加わり
強さの説得力が増した。

後半は私の尊敬する岡田師範や
大好きなコナンのciccaco的イケメンキャラNo. 1の
赤井さんが得意とするジークンドーのように
相手を攻めて締めるような仕草があったのが
いやもう嬉しくて嬉しくて。よくは知らないけど。

しかも、たまらなく好きなのが
自分の動きに合わせて
「シュー」という息を思わず発するようなのだが
この音が私にはグッとくる。
アクションの迫力を増すための効果音でもなく
格好つけるための合いの手でもない、
間違いなく必死に戦う中で思わず出てしまうヨコの息で
タイミングや動きを合わせるのに必須なのだとは思うが
もうこれはヨコの魂の一部だろうと思っている。

しかも強いだけではなかった。
最終章前には不意をついてやられてしまい
白い肌が血まみれになるという場面もあり
見たい横山裕が満載だった。
危険な目にはあって欲しくはないが
白と赤のコントラストはただ美しく
その美は惜しみなく見せてこそ
ヨコの存在感が増すってもんだろう。

できればずっとこだわっていた上戸彩様こと
昔の上司の事件への関わりをもっと深くして
もっと精神的な部分も食い込んで欲しかったが
まぁ、そこは次回の楽しみに置いておこう。

「月9で得意のアクションを見せる俳優となる」。
こんな日が来るとは思わなかったが
こうして奇跡を見せてくれる喜びがあるからやめられない。
台湾から帰ってきたら
また新しい奇跡、沢山見せてね。