∞の庵

5人しかいないけれど、5人がいる

ジュリエット通りは長く急な坂道でした(ネタバレあり)

ジュリエット通りを歩いて参りました。
いやー貝塚遠かったー…笑
水間鉄道のホームに立った時は
「京都の松尾?」て思ったけど何だか
雰囲気があってステキな駅だったなー。

2度目を見て感想くつもりだったのですが…
その前にパンフを読もうと思いそれなら
今のうちに初見感想を書くことにしました。
なのでヤスをみた感想というよりは
舞台の抽象的な感想になりそうなので
メッチャメチャになるかと思いますが
お時間ありでマニアックな方だけ
おつきあい下さい(笑)

私は「自分の目でみる初見が大事」主義
で、昔仕事でご一緒したカメラマンさんが
同じものを何度も何度も撮影しつつも
「迷って撮ると結局は1枚目が1番いい」
とつぶやいたのが忘れられないんですよね。

結局欲が出て迷うから次々撮るけど
無心で押した1枚目が一番いいって。
それを色んなところで思い出しては
実感したんです。ライブや舞台も内容を
変えない限り初見の感動は越えられない。
意味わからなくても初見の感想は多分
2度目以降も変わらないはず。

ただ、ドラマや映画と違って、舞台は
観客が見るシーンを選べるんですよね。
ドラマや映画は切り取られたものを
一方向からしかみせられないけど
舞台は同時に演者が複数いて、場面自体
が広いから追いたいものを追える。
左右か真ん中か、見る場所選択するのは
自分な訳です。なんて贅沢なんでしょう。

さてここからネタバレ含みますので
まだご覧になっていないかたは頭皮…
逃避お願いします。


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もちろん今回はヤスを追うわけですが
主演といえどヤスが出ずっぱりではない。
舞台は主に3方向で太一宅とお向かいの館、
そして間を通るジュリエット通りで進む。
お向かいの館にはヤスはこないので
その分嫌が応にもお話しに集中できる。

セリフは一人一人が長く、
しかも言いたいことを言っているようで
じつは遠回しで複雑。
全く違うところからのたとえ話も多く、
見ている側に理解をゆだねられる。

その中に絶対に聞き逃してはいけない
ポイントになるセリフが多くある。
今回のジュリエット通りでは私の中で、
そのポイントになったセリフはかなり序盤。

家の前に迎えに出てきたスズに田崎氏が言った
「通りで若い男がかがみこんでいたので
どうしたのか尋ねていたら、ジープが来て
何をしているのか聞かれたので若い男を
振り返るとそこには若い男は居なかった」
というセリフ。(大体こんなこと言ってた)

これが最後の最後にその若い男が太一で
通りかかった田崎氏に「どうしたのか」と
尋ねられると「蟻が…」というシーンに
ループしていってる気がするの。
間違ってたらごめんね。

それは不思議な場面で、死んだと思われる
スイレンが「自分を買ってれ」と手にした
札束を受け取り、受け入れようとした時に
消えてしまったショックから下に落とした
札束を太一が拾いに行くシーン。

追記:スイレンは自分がもう死んでいるのは
わかっているけれど渡された札束が
実在するといって認めなかった太一。
抱き寄せようとしたスイレンが実在せず
消えたスイレンに驚き下に落とした札束を
拾いに行く、その姿を見かける父のループ。

このスイレンの「自分を求めてほしい為に
お金を盗む」のもジュリエット通りと
名のついた理由のお話とあのバルコニーと
ループしているんだよね。

太一の若さゆえのやり場のない力と
正義感が強い為に苦しむ気持ち。
父親を許せないが寂しさが埋まらない葛藤が
ヤスの表現に溢れ出てて、溢れ出すぎて、
硬く厳しい表情や動きが多く苦しい。
唯一娼婦に片方の靴を貸し2人で踊る、
コミカルな場面とスズに心を許して
気持ちを話す場面が落ち着く。そこには
私達が知ってて求めるヤスが少し見える。

太一は怒りや寂しさをかかえつつ
父親と女に振り回され継母に支えられ、
結局は父親と女を無くす悲しみに耐えられず
気持ちを吐き出して行動し動揺する。
それを乗り越えたのか幻だったのか
結果は見る側が受け取るものなんだろうね。
だから、意味がわからなくても
いいのかもしれない。

人の気持ちは生きている間はずっと
ループしているもので、月並みだけど
映画やドラマのようにハッピーエンドで
終わらないから、舞台はこれでいいんだと
こうゆうのを見るたびに思う。 久々に
頭をフル回転させてみた舞台だな…。

そしてその中にヤスがいたことが誇らしく
ここのところヤスが深みを増している訳も
生の姿見てよーくわかった。
そりゃハクも深みも出るわ。

ヤスのあの絞り出すような表現を見るたび
こちらも苦しい、だけど誇らしい。

次回見るまでにパンフを読んで筋を把握し
今度は余裕を持ってヤスにロックオン。

昨日できなかったヲタ目線でみられると
嬉しいな。


エイト愛が自分勝手でごめんなさい。
拍手コメントもいつも嬉しく拝見してます‼

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