∞の庵

5人しかいないけれど、5人がいる

二日ジュリエット酔い

二度目のジュリエット通り歩いた感想です。
なんか今日は1日フワフワしてました。
どうやらジュリエット酔いらしいです。
なんだろ、ふっとすると太一くんの
硬く激しい表情が浮かぶんですわ。
はぁ…辛い…。

残り数回で太一君が終わってしまいますが
まだご覧になっていない方はぜひとも
逃避して下さいね。

初見でのお話の解釈が
合っていたように思えるので
2度目は少し楽に見られました。

ただ、前にポイントだと言った
お父さんが最初に見かけた少年は
「子ども」だったこと。
そして最後のシーン、太一君はちゃんと
「子ども」になり蟻をつついていたこと。
ここが見間違っていました。

うーん…
太一君は終始「頭の中」を意識していて
父親やお隣の館の女性に詰め寄る時も
「頭の中」で整理つかないことを
をすごく口に出すんですよね。
正義感が強く、行動に理由が要るし
それをつきつめて考えるから
いつも苦しそう。

本能のままな父親の行動が理解できず
正義感も強いからイライラする。
でもそんな頭でっかちで考えていたことが
最後には父親やスイレンへの感情があふれ、
でも死んでしまったショックから
表現が子供に戻ってしまっているように
みえたんだけどな。で、ループするのね。

いや、今回はそんな感想はいいや。
ほぼ完全にヤスロックオンしたんですよ。
暗いのをいいことにニヤニヤしながら。
そしたら初っ端、太一くんが
自転車にのって拡声器で
「帰って参りました」と言いながら
フラフラ自転車こいできたら、
後ろに掛けてたスーツのハンガーが
ズリッと落ちて、ギリギリ自転車の
後ろに引っかかったまま
ズリズリ擦って自転車こいでるの。
これぞ、生のハプニングですよ。

とにかくずっと目力強く
眉間にしわが寄っている。
笑う時は片側の口角をあげて
含み笑いをするように笑う。

最初にふっと力が抜けたのは
スズさんと話していた
「アンナカレーニナ」の時かな。
のちのちこれが合言葉みたいになって
みんなでエーアカレーしてたよね。
ちなみに「アンナ・カレーニナ」は
トルストイの小説で不倫をした女性の
厳しい人生のお話なんですって。
恐らくこんな細かいところも、
意味あるチョイスを
されているんだろうな。

片方の靴を貸してあげて
少しコミカルに踊るシーン。
ヤスの顔をロックオンしていましたが
楽しそうだけど、相手のタイミングを
すごーく見ていて、計算していたよう。
楽しく見せるため、というよりは
おどけてみせることに専念していた感じ。

雨の中、スズさんと心通わせるシーン。
もともと引き締まって艶やかなヤスの肌が
濡れてますますセクシー。
母親として話をしてくれるスズさんに
雨に濡れて頭も冷えているからか
気持ちも落ち着いているようにも見える。
そして濡れたヤスが…カッコいいのよね。

このままラストシーンまで突っ走るのが
ヤスにとっては怒涛だけど
これまでの頭の中のモヤモヤとの葛藤や
小難しい理論を話すのとは違って
感情的で流れもスムーズで表情も豊か。

父親の希望だった工場で働くことを
伝えた時の励ますような顔。
アンナカレーニナの助詞の使い方が
おかしいと責められて頭を抱えて
しゃがみこんだ時は父親への気持ちが
素直に爆発してて、なんだかやっと、
ああーヤスだー!って見られた気分でした。

そして全編を通して最後まで入れなかった
お隣の館。スイレンの近くに行くために
あのロミオとジュリエットの場面と重なる
バルコニーへよじ登って行く姿が…
こんな時まで、今度vs嵐のクライミング
ヤスがするところ見たいなんて
思ってしまう自分がイヤでしたよ。

でも、2度見てわかりましたが
あの登り方もちゃんと決まっていたのね。
簡単には登らず、一度手を伸ばすけど
届かないようになってる。なんか深いな。

実話、私が一番好きなのは
自宅の居間の座椅子に
小さくなって座っている時の太一君。
なんか、居場所があるようでない雰囲気が
私に微かにまだ残る母性本能を
くすぐられるんですよ。
やっぱりヤスの可愛らしさなのかな。

でもとても心身ともに疲れているだろうし
それを自分の経験にして一回り大きくなる
ヤスが見られるのが本当に楽しみでなりません。


舞台が難解だった上に
ヤスが出ずっぱりでない為に
いろんな意見があるようですが、
ヤスが死ぬ気で取り組んだことを
見ている側も簡単に見られる訳もなく
同じようにいろんな気持ちで見られたり
ヤスのおかげでいろんな経験ができることを
幸せに思えばいいのになー…と思いました。

ヤス、ありがとう。
残りファイナルまで何事もなく
無事に公演が進みますように。

あ、せっかくなので、ツイでもあげた
べーさんからのお花のせちゃいますね。

2014-11-27-18-42-55


べーさん、ありがとう


エイト愛が自分勝手でごめんなさい。
拍手コメントもいつも嬉しく拝見してます‼

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