∞の庵

5人しかいないけれど、5人がいる

「破門」の感想が書けない問題

先週金曜日に2度目の「破門」鑑賞。
なのに未だに何をどう書けばいいか迷うほどに
映画の内容とヨコ出演の喜びを、こう、何というか、
くるっとまとめて表現できない気持ちにモヤモヤ。
なんでなんやろなー…情けないや。

映画はヨコが出演してくれたおかげで見られた作品。
普段ならヤクザでちょっとバイオレンス的なのは
苦手なんだけど、ユーモアも人間味も人情もあって
とっても楽しめた。でもヨコがいることで
どうしても気持ちはそちらへ向いてしまう…
あ、ヨコが登場した、あ、ヨコがしゃべってる、
あ、走ってる、車運転してる、叫んでる〜…
みたいな感じで、どうしても気がいってしまう。

1度目はそんな感じだもんで筋が入りきらず
いやもちろん、怪しい映画の出資話に乗っかり
騙されたが、金返せと追っかけているうちに
ヤクザに追っかけられたが、グウタラな男が
ヤクザの男気にも触れて自分も頑張った、
みたいな大雑把な筋は分かっているけれど
それをもっと心に沁みわたらせたかったのさ。

そしたら先日の2度目は最近私のエイトごとに
付き合ってくれる同期が一緒に来てくれたんだけど
その同期の反応がとても素直でね、
映画を純粋に楽しんでいるのが隣でも分かって
いやーそれがとても嬉しかったわ。

彼女の楽しそうな反応は後半に集中していたんだけど、
まずはお金を隠した正しい銀行口座の番号が
「5430」だと聞いて
「こーしーみーじゅ、か」と二宮が呟いた時。
彼女が暗闇の中吹き出しそうになったのを
横で感じてニヤリ。

そう、あそこは二宮ことヨコが
「コシミズ」の「0」を「ジュ」と言って
面白く聞かせる美味しいところなのよね。
ベーさんが好きだと言った
「一度吐いた唾はよう飲み込まない」という
決め台詞もあったというのに
それより彼女には「コシミジュ」の方が
破壊力があったのだろう。

続いて、一人クローズことセツオくんが
殴られてボロボロになっているのに
二宮に即されて2階から飛び降りる時、
フラッフラしながらも窓際連れて来られて
そのまま落とされる姿に同期は肩が揺れて
笑いをこらえている様子。

そして下に落ちたセツオくんを隠すのに
漁師雑貨をしまっておく小さな小屋に
二宮が「ハウスしといて」と言いながら入れた時には
こらえていた笑いもついに吹き出した。

極め付けは二宮が逃げるのに乗った桑原の車で
「There’s no me without you 」がかかった瞬間。
彼女はもう我慢ができなかったらしく
体が大きくれていた。

二宮にとって大切なシーンで
これから男気出すところなんだけど
その前に実際のバイオレンスな映像と
全く合わないこの美しい曲が
桑原が張り切って歌った姿と重なったのか
とても心に響いたらしい。

そう、それは映画がすっかり終わってから
余韻も途切れた頃「なぜこのタイミングで?」
でかかる最後の「なぐりガキBEAT」よりも
深く強く響いたようだ。
悔しい。

ちなみに私はセツオくんでいうと
助かってから事務所で「15人くらい倒した」と
嘘ついている様子がツボで
あー、セツオくんってやっぱり
一人クローズなんだなーって嬉しかったな。

…ね。私の映画を見た感想、変でしょ。
もっと真剣な筋に則った感想が書けないなんて
奇妙な現象が起こってます。
ヨコの映画に感動しすぎだろうな。

もっと中身のある感想が書ける日が来るまで
もうちょっと寝かせます…が
寝かせても、私、書けるんかな。


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