∞の庵

5人しかいないけれど、5人がいる

なぜペンとリンゴを刺そうと思ったんですか?

音楽のプロが語るマニアックな回のジャムは
これまでも何度もあったけれど
これほどに1曲をフューチャーした回があっただろうか。
しんちゃんが言うように「教材」だからとはいえ
説明用の切り取られた部分も含めて最後のジャムまで
約13回のPPAPを聞いた(ciccaco概算による)と思われるが
それでも悲しいかな、私にはこの歌の良さが
世間ほどにわからない。

いや、これ古坂さんをディスっているのだとは
決して思わないでほしい。
説明を聞くほどに計算された深い曲なのだということに
とても感心したし、古坂さん自体がとても好きになった。
これほどに音楽をわかっておられて
お笑いもわかっておられる方が
今度出される曲にもすごく興味が出てきたが
(アフリカン系の曲だったよね)
私は説明にで出ててきた流行った曲なども含めて
お笑いの歌ネタ曲が好みではないだけなのだ。

だって例えで出てきたオッパッピーも
もしかしてだけど〜もようかい体操第一も
私の中では面白い曲として流行った覚えがない。
これが私に子供がいたとすれば
リビングで可愛らしく真似して歌う様子を
キッチンから覗き見でもしようものなら
歌への面白さは深まったのかもしれないが
そのような経験がない分面白く感じることが薄く
人生損しているのかもしれない。

実際に後半で披露されたリズムを主体にした
かっこいいバージョンのPPAPの方が私には好みで
歌の間抜けさが伝わらないと言われるほどでもなく
返ってそのかっこ良さと歌詞のギャップがよく感じたが
やはり世間の流行に乗れない自分も寂しい。

そんな私にとって、忠義さんの
「ペンとリンゴの方が気になったんですけど
あれ、なんで刺そうと思ったんですか?」

という質問は最高にキタ。
音楽のすごさよりもそここそが疑問だったことが
私のモヤモヤした気持ちと見事に一致した。

しかも音に関してはあれほど緻密だったのに
歌詞に関しては途端に曖昧になり
ペンを持っていたからアイハバペン、
青森出身だからリンゴがあった、
パイナップルの缶詰がそこにあった、
缶詰だから実際はペンが刺さっていない、
というざっくばらんな説明が益々ツボだった。

まさかネロとパトラッシュのように
パイナッポーペンを最後に天に返したかったとは
あまりの発想の広さに恐れ入った。

そんなPPAPをまさかのジャム。
最初、音が少ない状態でテンポを合わせるのに
少しズレたようにも思ったけれど
ピコ太郎さんに合わせてマルが踊っているのを皮切りに
PPAPのイメージを大きく覆す亮ちゃんのギターや
マルのウィンクやピコ太郎さんを上目遣いで見ながらも
丁寧にドラムを叩く忠義さんに萌えて
あのPPAPですらジャムできるエイトが誇らしくもあった。

だが、ピコ太郎さんの歌い方が途中から変わって
ちょっとかっこよく唸りも入れてきたのもさすがで
結局は古坂さんがすごいってこともわかった
深い回として楽しめた。

ちなみにこだわって揃えてくださった機材を使って
ズッコケをチョーかっこよく即興アレンジしてくださったが
あれ、私たちにとっては普段DVDのエンドロールで
聞いている雰囲気と全く重なるから
期待された新鮮な驚きがなかったのがちょっと残念ね。

結果、我らがスタッフの仕事もすごいってことか。


∞ブログ更新のお知らせは
Twitterでも行なっていますので
お気軽にフォローミー∞