∞の庵

5人しかいないけれど、5人がいる

札幌ジャムその2〜エイトの「今」が詰まったライブジャム

さてほったらかしだった北海道ジャム続きです。
後半もMC後からのセトリ流れと感想です。



MCの流れから【12.奇跡の人】をセンステで歌ったが
歌う前にこの曲は難しくてまだ模索中だと正直なコメント。
自分たちでも歌いこなすにはまだまだだということが
わかっているのだな。
やはりさだ様の歌は 独特の世界観があり表現するには
男として、歌手として経験の積み重ねが必要なようだ。
だがテレビで聞いた時よりしっくりきていたし
メンバーの掛け合いが益々楽しくなりそうでとてもよい。

メインステージに歩きながら戻ってくるが
一番後ろの亮ちゃんがご機嫌で大変可愛らしい。
その1列になって歩く様子はまるで
サザエさんのエンディングのようで微笑ましい。

中間の切り替えタイミングでの映像は
まさかのライブ前に流れていた注意映像の続編。
最初に流れたものから突っ込んだ内容にはなっているが
エイトが直接出演する映像ではない事実に
これまで以上に時間的余裕がなかったであろう多忙さが勝手にうかがえる。

正直物足りなさも感じたところで
ライブ中は携帯の電源を切るようにうながしていたのに
「楽屋で大倉氏の電話が鳴っていたことをお詫びします」
という謝罪文が淡々と出てきて爆笑したが
そういえばメイキングや特典映像でも
スマホをいじっている様子が一番映っているのは大倉氏な気がする。

キラキラしたスーツのお衣裳で登場したエイトは
【13.JAM LEDY】で一気にらしさが全開。
だが期待した「アッハーン」等の合いの手は
さほど要求されず、気持ち可愛さ上増しで叫んでおいた。
水の演出が涼やかでトンネルの中を潜り抜ける様に歩きながら
【14.罪と夏】も歌い出したが…その頃に気が付いた…
後ろについて行っているのはいつものタコヤキダンサーではない?

バクステで【15.DONAI】を披露。やっぱりこの歌いい。
CDで聞いていた細やかな技術はライブでも光り
益々上級のエンターテイメントを繰り広げようとする
エイトのパフォを大いに表現している。この歌いい。
マルの唸りながらの「だめだプリティガール」部分が大好物だが
歌詞カードをみるまで「だめだぺりカンいいわけうかばな~い」
だと思っていたことをここでお詫びしたい。

【16.キングオブ男】で移動しつつ
相変わらずしぶやんと手を取るときにニヤける亮ちゃんを確認。
あの子はいつになったら大好きなしぶやんにヘタれることなく
愛する者の為ににつっぱれるようになるのかしら。
【17.なぐりガキBEAT】は残念ながらヨコのプアーは無しだが
この歌も改めて華やかでいい歌だと
お手振り曲となってもピリリとする男らしさに感心する。

そしてダンサーの激しいダンスが始まったが
ここでようやく気が付いた。
彼ら、タコヤキダンサーではなく関ジュではないか。
間違いなく草間リチャード敬太君がいる。
見知った顔がたくさんいてとても嬉しいし
その彼らが爽やかで激しいダンスを繰り広げてくれて
久しぶりにエイトのバックについたことがとても嬉しい…が
お世話になったタコヤキダンサーに
もう会えないことも寂しい。

花道横で見えなくなったエイトの代わりに
ダンサーさんをロックオンして真似して踊ったら
苦笑いしながらも嬉しそうにしてくださったのが思い出される。
エイトのライブを男らしく引き立てて下さいました。
ありがとうございました。

待ちに待った【18.ANSWER】。
ヨコヒナスバ3人の歴史が詰まったお写真が大画面に映し出され
その前で堂々と華麗に踊る3人の大人の男の姿が引き立つ。
「守るべき未来の為 嫌われ者を選んだ」
「自己に塗れて淀んだ時間 そこから次のステージへ」が
一生懸命走ってきてたどり着いた3人の答えであるという
恥も後悔もない前向きな気持ちに聞くたび感極まる。
これをしっとりバラードで聞かせるのではなく
軽やかにステップしながら歌う曲にしたことも3人の答えなのだろう。

今回のアルバムで1.2を争う大好きな曲となった【19.ノスタルジア】。
ピーターパンかのような緑のふわふわしたお衣裳で
四方から年下4人が登場して次第にセンターへ集まってくる。
右手を斜め上に上げながら空を見上げる仕草が目に留まり
一瞬ミュージカルのような歌の世界観へ引き込まれるも
4人のハーモニーに我に返り切なくも儚い表現にときめく。
最後、4人が背丈の順に並び手振りで美しく舞う瞬間を
目に焼き付けたくて毎回必死。

年長組も同じピーターパングリンのお衣裳に着替えて
センステで激しく踊る【20.Sory Sory love】。
ここでこれが聴けるとは!という感激と共に
なぜこのフワフワしたお衣裳で!という個人的意見が湧き上がるも
それをはねのけるほどに7人はフワフワと美しくも激しく踊る。

そして【21.WASABI】で息もつけぬほどの興奮が押し寄せる。
この2曲が聴ける感動と改めて前半のバンド構成と
後半のポップとダンサブルとの切り替えが激しく
まさしくエイターテインメントだと納得させられる。

正直、アルバムジャムでもこんなダンス曲を期待していた
勝手な気持ちがまた湧き上がっては来るが
会場とステージが揺れる中バクステへと移動しながら
一糸乱れぬダンスをロックオンする私は日本野鳥の会と化す。

この流れを大きく裏切りまたもや自分たちの世界へ誘う瞬間がやってくる。
これだけダンサブルであった7人が突如ヲタ芸のような振りから
【22.えげつない】を披露。これこれーーこれを待っていました、と
エイトに対する期待が大いに満たされるが
楽しみにしていたしぶやんのうちわで「あおいでみー」では
大して風おこしを欲されず虚しくうちわを置いた。
あそこで偏西風をおこせると思っていただけに
気持ちがおられた気分だった。

だがすぐにそれぞれがサイドから
ものすごいスピードでセンステへ寄っていき
ラップバトルを行う演出に立ち直る。

北海道ではまずヤスが金髪真似した忠義さんのくだりで
「おまっ、金髪なっとるやないか!におてるで(似合ってるで)」といい
「最後褒めてましたね」とMCしんちゃんに言われていたが
CD通りのヨコスバにしても
胸倉つかんで「丸山ーー!」と叫ぶ亮ちゃんにしても
それもこれもが楽しく気持ちが弾ける。

バトルのはずがマルのみんなで頑張ってきたやんな歌詞で
全員が右へ左へと腕を振り、頑張ってきたことを表現。
気持ちを合わせてサビでまた全力のヲタ芸を見せるが
これが全力過ぎてかわいすぎて苦しくて
思わず一緒にヲタダンスがしたくなるが
客席では狭すぎて気持ちが表現できずに悔しい。

大爆笑の後興奮冷めやらぬまま映像に。
【23.Never Say Never】が始まりだしそうな雰囲気の中
パッチを思い出すかのような黒スーツのエイトが紹介され会場が沸くが
「Never」という言葉からロシアンネバネバローションダイビングをやるという
まさかの展開に。

いや、久しぶりに「WASABI」を聞いた時にロシアンワサビをやったエイトを
思い出すべきだったかもしれない。
人気洋画の日本版主題歌という大きな責任を背負ったこの曲でも容赦ない。
「Never Say Never」というタイトルからこの手につながる可能性を
思いつかネバならなかったかもしれない。うかつだった。

設置された1~7コースの先にはネバネバローションがある。
やいやい言いながらコース番号の手前に一度は立ったが
よーい、のタイミングでお決まりのように
先ほど立った場所とは違うコース番号を数人が選ぶと一斉に大騒ぎ。
最初のチョイスはなんやったんやという無法が面白さを増す。

結果、勢いよくネバネバにスライディングしたのは忠義さん。
寸前までその番号に立っていたマルが謝るのに苦笑いしながら曲紹介。
ローションかぶっても麗しく、だがわざわざ曲紹介をするために
ネバネバローションをかぶった不運に自然と拍手が起こる。

センステでアメリカンなお衣裳でネバネバを歌い
【24.ナントカナルサ】で明るさを引き継ぎ
【25.前向きスクリーム!】で一気に夏のお祭り感が出たところで
【26.今】を爽やかに、でも深いメッセージ性を持たせて歌い上げる。
「罪と夏」だったかにも水のトンネルができていたが
ステージにせり上がった段差に合わせて水の演出が涼やかで
夏らしいエンディングを迎える。

最後、メンバーはステージ奥の扉の向こうに一列に並び
左右から閉まる扉に挟まれてニコニコと笑顔を向ける。
アンコールがあるとは分かっていても
一旦去っていく流れには逆らえず閉まる扉が侘しい。

だが思ったより早くに幕開けしてくれたアンコールは
待ちに待った【27.純情恋花火】。季節的に大いに期待していたが
まさかまた浴衣を着てあの十祭を彷彿とさせる演出で
屋内ならではの花火を見せてくれるとは思わなかった。
間違いなく、エイトも言った「今年初の花火」は
北海道の熱い夏を彩った。

この曲が大好きな私はつい関ジュの盆踊りをロックオンして
踊り続けたがおかげでエイトの様子が全然わからず。
その分一番右端の子がちょいちょい踊りを間違っていて
その子に注目してしまったがために私も間違っていたが
それはそれで楽しませて頂いた。

【28.パノラマ】【29.ズッコケ】で
バンドが前半で約1時間という初の試みも
この安定のエイトらしさ満開で通常営業に。
ちなみに私の大好きなズッコケでの「チッチキチー」は
大阪オーラスでメンバーの誰かが言ってくれて
スタンドで一人大喜びだった。

挨拶はマル。数回見たところすごくマジな時と
全くまとまっていない時の差が激しいマルらしいご挨拶。
でも北海道ではマルのいつでも緊張感のある誠実な言葉が伝わり
冬の北海道で大変な思いをした人たちのことを忘れず
「今日はみんなが揃っていてよかった」という思いが充分に伝わった。

そのままエイトを見送る【30.青春のすべて】が始まる。
ライブでお互いを思って見送る歌詞ではなく
一人が誰かを思っている切ない歌だけど
CDで聴くよりずっと胸に響いて
別れの切なさも前に歩き出す勇気も
もう立派な男性であるエイトが歌うからこそ身に染みた。

構成に賛否両論あるらしいが
今のエイトがみせたいことがわかりやすく詰まっている
とてもいいライブだと思う。
最後までやりたいようにやってみせて欲しい。


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