∞の庵

5人しかいないけれど、5人がいる

枯れたアラフォーに恋心を思い出させる曲

今日、出勤するときにちらほら雪が降ってきて
その瞬間、私のiTunesが計算したかのように
大好きな「Snow White」をしかけてきた。
思わず感動して空を見上げると
愛おしいと感じるものはないはずなのに
何かがとても愛おしくなり
柄にもなくセンチメンタルな気分になった。

とはいえ私は日本の代表曲となるような
歴代スローバラードがあまり好きではなく
特にラブソングになると途端に心の耳をふさぎ
曲を聞こうとする意識が遠のいてしまうという
どこまでも心が乾いた悲しい女なのだ。

なのに「Snow White」が大好きなのはナゼだろう。
前にも間違いなく語ったことがある上にしつこいようだが
この曲は恋心などすっかりなくしたアラフォー女に
ふと「久しぶりに恋とかしてみたいわ」と思わせ
心をちょっぴり潤すという稀有な曲で
その思いは何年経っても色あせることがない。

もちろん、亮ちゃんが作った曲だというアドバンテージはある。
昔レコメンですばりょが「気まずいコンビ」として呼ばれ
ツイスターゲームやらされて悶える様子に爆笑した後
亮ちゃんが歌詞に関することやメンバーのことを思いながら
歌割を行ったという説明を聞いてからこの曲が流れ
ラジオを聞いている側の感情のギャップも激しく
より胸打たれたことは今でも鮮明に覚えている。

確か「雪」を擬人化してどちらにもとれるように
歌詞を作ったと言っていた。
そしてクレジットにはヤスの名前も載っているが
ちょっと相談はしたけれどほぼ自分だということも
忘れずつけ加えていた覚えがある。

ヤスの尽力がどこまでだったかはさておき
ラブバラードで「雪を擬人化する」という発想に驚き
ここまで彼らの曲の表現が肥えたのかと感心したっけ。

私、亮ちゃんのバラードが好きなんだろうな。
Twitterでもよくつぶやくんだけど
「Half Down」も大好きなんっすよ。

「相変わらず君に 都合のいい夢ばかり見てんだ」
って歌詞が大好きで、これを発せられる人って
身勝手な愛情を認識しつつもそこに自信がもてない
ちょっと情けない自分が投影されているようで
それが人物像なのか、亮ちゃん自身なのかはわからないけれど
そうゆう素直さがとても愛しいのよね。

「美人な奥さんもらって大きな家に住む」のが
夢なんだとよく言ってたけど(昔ね)
そう思うことは決して恥ずかしいことでも悪いことでもなく
そんなことを臆面なくいっちゃう亮ちゃんが作る曲が
あれほどに繊細で緻密で、だけどピュアな響きで聞かされると
この人はどこまでロマンチストなんだろうかと思うの。

もちろん「Tokyo holic」のように
まさかアイドルが自作したとは思えないような
独自のロックを醸し出されることもあるし
亮ちゃんの才能は一言では言えない深いものなのだけど
その人となりは誰よりも「ロマンチスト」な
アイドルなのだということ。

それは恋心を忘れた枯れたアラフォーの心を潤し
また恋がしたいな、などと恥ずかしげもなく
思わせてしまうような曲を作る才能なのだ。

恐るべし、錦戸亮


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