∞の庵

5人しかいないけれど、5人がいる

つかぽんの12分スピーチに自分のワガママを重ねる女

そういえば「ウチの夫は仕事ができない」の感想を
全く書いていなかったことを思い出した。
常にオンタイムで見られなかったことが多々あったので(亮ちゃんごめん)
何話かずつを纏めてババッと見ていたのと
実はお仕事系のドラマが苦手なのもあっておっくうにもなっていたが
今さらだが「祝☆錦戸亮、大河出陣」の一環として記録させて頂きたい。

何でもできるスーパーマンな主役が人気なことが多いのに
「仕事ができない」という言葉がひっかかりもして
家庭や職場で嫌な思いをしたりする話しなら辛いなぁと思っていたのに
予告編ではお弁当食べながら泣いている亮ちゃんがいたりして
そうなるとドS気質も出てきて猛烈に見たくもなり
複雑な気持ちでドラマを拝見した。

そしたらなんとまぁ優しくて温かい、菌類を愛するつかぽんの可愛らしいこと。
本来はせっかちで短気な寂しがり屋さんなのに
演技するとこうも淡々と穏やかな人柄がでるもんかね。
でもサーヤとのシーンで照れて思わず「えへぇ」って笑うところは
錦戸亮が溢れ出ているからこちらの照れも倍増だったわ。

「仕事ができない」と言われていたけれど
実際は相手の気持ちが思いやれる営業マンで
いやいやそんなうまいこと万年筆の会社社長と出会わんやろうとか
ペット見つけて感謝されて後々助けてもらえるなんてパターン古っとか
都度突っ込みたい流れもあったけれど
そのうちの7割方はつかぽんの人柄のなせる業だと納得できたのは
やはり錦戸亮の演技力だと言える。

だが後半で急に仕事ができる夫になり
語学堪能になっていたつかぽんにはさすがに驚いたが
最後の「大切なものは何か」を語る12分のシーンへの布石と思えば
これも必要な流れだったのだろうか。

だけど誰もがうらやむ大きな仕事をして出世することよりも
今しか体験できない子育てや家族との時間を大切にしたいって
つかぽんの気持ちはとても共感できて
ちょっと会社生活に疲れている社会人にとっては泣ける言葉だったと思う。

私は結婚も出産もしていないのにも関わらず仕事は一番ではない。
女としての機能を果たさないなら「仕事に生きる」と言えると格好いいだろうが
そんなつもりもさらさらないただのワガママ女。
私にとって仕事は「プライベートを安心して過ごすために必要なもの」なのかな。
でもそれも20年以上働いてきたから言えることだとも思うけれどね。

もちろんそれはお金を稼ぐことも前提だけど
人として生きていく上で一生懸命やらなければならない義務として
仕事をしている、という感じなのかも。
だから仕事はちゃんとできる自分ではありたいから頑張り続けたい。

それは決して「キャリアアップ」ではないと思っているんだけど
実はこれって伝わり辛くて、じゃあキャリアアップを目指さないなんて
今後一体どうしたいの?と思われるところが痛い。
だからつかぽんがあの12分で語った中に
仕事に対する同じような思いが込められている気がして
とても励まされた。

12分のスピーチという大仕事よりも大きく
つかポンのセリフに後押ししてもらった気がしたよ。

理由は全然違うけれどね。
大切な見守りたい家族がいてそれが最優先のつかぽんと
独身女が自分勝手でいるために働いているのとは
全然チゲーよとも言われそうだけれど
私にも一応自分が守らなければいけないものがあって
そのことに振り回されて奮闘することもあるし
そのためには仕事と相まって自分が壊れてしまうから
バランスをとりながら取り組んでいるつもりなのよね。

全ては自分が自分らしく生きるために選択しているワガママ。
だけどお金をもらっているからには仕事はプロでないといけないし
仕事仲間に迷惑をかけることは最小限にしたいから
毎日自分のできる限りで頑張っている。
もうそれ以上でもそれ以下でもない。

そんな気持ちをつかぽんのあの12分間が受け止めてくれた気がして
すっかりドラマの詳細感想も書かずに自分の考えばっかり書いちゃったけど
以上が「ウチの夫は仕事ができない」の感想です。えへ。

ちなみに私が一番好きだったのは
ベランダに置いていた新しい菌が濡れてしまい
サーヤに思わず「話し聞いてなかったの⁉︎」と詰め寄ったつかぽん。
怒っているのにこの可愛さはなんなの、と激しくリピしました。

あ、あと穏やかなつかぽんがサーヤにキスしようとする時になると
ちょっとスイッチが入る目元ね。

あれ、卑怯よね。

もしよければ生まれた子供と一緒にキノコ狩りに行く話を
SPドラマとかにしてまた帰って来て頂きたいわ。


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