∞の庵

5人しかいないけれど、5人がいる

絶対零度、何かしらのリターン希望

絶対零度が終わってしまった。
最終話の後に特別編があると聞いて
新しい事件がいい具合に中途半端に終わって
この続きは「劇場版絶対零度〜結局は何度?〜」で!
みたいなことになったらガッカリだなんて思っていたら
なんてことはない特別編という名の総集編だった。

私の甘い予想は大きく外れたが
映画化はないと知るとそれはそれで寂しく
予想は「予想」ではなく「期待」だったと思い知ると
また落胆が激しい。
しかも特別編ではミハンのデメリット(罪を犯そうとした人間の
刑を軽くしてしまう)ことも自ら問題にもして
このシステムの裏腹さも露呈させた。深いではないか。

絶対零度の続編は、
井沢さん(沢村さん)のご家族殺害事件の回収だったが
小田切(翼ちゃん)と恋仲になったのがまさかの犯人で
しかも加賀美さん(柄本父)が昔助けた男の子だった、という
複雑で悲しい内容だった。伏線は所々あったものの
篠田(犯人)(高杉くん)が写真を見て何かに気付き
小田切(翼ちゃん)に電話した後誰かに刺されていたシーンが
私にとってはこのドラマの1番のキーだった気がする。

ここで彼は一旦、完全に本筋関係者からは離れて
小田切(翼ちゃん)に関わったがために被害にあった
ただただ優しく切ない彼氏になるが
実は共犯者に刺された自業自得で、しかも姉も撃ち
罪のない井沢さんのご家族まで刺してしまっていた
罪を憎みすぎて狂ってしまった罪人だった。
高杉くん、美しいのに悲しいよ。

主要メンバーほとんどが篠田(高杉くん)に関わりがあった訳だが
我らが山内くんと吉岡(森永くん)だけが無関係だった。
実は私にとって、森永くんはドラマでの吉岡くんよりも
番宣で出たVS嵐様でPerfumeさん好きがこうじて
あの難しいダンスを完コピして見せたことが衝撃だった。
自分の通常をTVで見せたらみんなが沸いてくれた様子に
照れて戸惑う森永くんが可愛かったな。

で、我らが山内くんですが、彼は終始謎も裏設定もなく
ただただ隠すことのない井沢さんへの敬愛が溢れ
監視するように言われて渡されたピストルも
結局は井沢さんを守るためにしか使えず
井沢さんが一線を超えそうになると身を呈して止め
井沢さんからも
「もし一線を超えそうになったら自分を撃ってくれと」
と最大の信頼をもらい
彼の井沢さんへの愛は益々膨れ上がり
最後は苦しみながらも井沢さんが乗り越えた姿に
美しく、一筋涙をこぼしたのだった。

しかもだ、家族の死を受け入れられなかった井沢さんに
「もう解放してあげたらどうですか?」
井沢さんの人生をも救う一言を放った山内くん。
口数は少なくても、いつも大切なことは見ている様子が
ヨコ本人と重なってたまらない気持ちになったよ。

どうしても倒せなかった相手に果敢に挑み
腕を傷つけられて絶体絶命になりながらも
仲間と共に倒して最後に締め上げたのも
ただ強いだけの役より納得できるし
山内くんらしい正義が突き通せたと思うよ。

翼ちゃんが傷ついていた時にそばに…イヤ、
扉の外で泣いているのをただ聞いて
一人にしてあげながらも、
そばにいる様子もたまらなかったな。
「お前は強い」って言ってあげたのも名言で
普段強い女は「本当は弱いんだろ?わかってるぞ」
って言われたがっているだろうって風潮があるけれど
実際は「強くいられるように頑張っている」
ってことの方が多いんだぞ。

だから、「強いから大丈夫だ」ってことを
近くにいる男(しかもこの男が強く、美しく、白い)に
理解してもらえて言ってもらえるなんて、
最高に幸せで最強な女だと羨ましかったわよ。

年明けからへたることが多い令和2年、
独身中年女が頑張るためにも
この「お前は強い」って山内くんの言葉を
自分に向けて言ってくれたものと思い込み
頑張っていきたいと思います。

絶対零度が放送されると決まった時も
エイトのことでいろいろ凹んでいた時だったのに
ヨコの大きなお仕事が嬉しくて支えられたな。
大好きなヨコのアクションを堪能して
疲れを吹っ飛ばす原動力にもなりました。
本当にありがとうございましたーーー
あーー終わって寂しいーーー

いつもの通り勝手な提案ですが
劇場版絶対零度〜結局は何度?〜が無理ならば
せめて、井沢さんと山内くんが
亡くなった香坂さん(水野さん)を忍び
香坂さんが通っていたあのお店で
刺し飲みする小さな裏番組をやってくれませんか。

DVDの特典映像で付いたら、
絶対に買います。
絶対購買。←最後に言いたかっただけ