∞の庵

5人しかいないけれど、5人がいる

しぶやんもウィスキーはお好きでしょ?

グループを離れて単独で番組に出ると
見ている側も一番緊張するのがしぶやん。
ベタな進行やお決まりのやりとりにはのれず
正直な気持ちをつい表現してしまう彼だから
特にNHK様などの番組に出ると聞くと不安になる。

だがきっと彼もイロイロあって大人になった。
自分の立ち位置を理解し、周りに感謝して
大切なお仕事をやりきってくれている。
ちょうど一年前にも歌謡コンサートに出演したが
あの時はこちらがこそばくなるほどに
周りの大先輩方に合わせながら
一生懸命にやりきってくれた。
*その時の感想ブログこちら

そして今回、また一人で
歌謡チャリティーコンサートに登場したしぶやん。
司会が城島リーダーであったことも楽しみ倍増だ。

人見知りのしぶやんだが
大先輩が司会をしてくださるという安心感がある。
だが同じ事務所だからと不用意にイチャつくこともなく
二人の微妙な距離感がこの場にジャニーズがいるという
違和感をも感じさせず和やかに番組が進んでいった。

さゆり様とデュエットさせていただいた
「ウィスキーがお好きでしょ」。
どんなお酒を飲むかとさゆり様に聞かれて
もぞもぞしながら「ウィスキー…ですかね」
と言ってくれてまず一安心。

こうゆうお決まりの問いにこそ
ふざけたとしても当然のようにも返せないのが
しぶやんの不器用で生真面目なところだけれど
答えた後も黙ったままならもっと心配だったが
「ナニコレ?」と正直な感想も吐き出した
そのしぶやんらしさがやはり大好きだ。

さゆり様とのデュエットでは
最初こそお決まりの視線合わせを避けていたが
抑えて低めの音程での歌い出しから
徐々にビブラートをきかせつつ
さゆり様の息継ぎも確認しながら声を合わせ
「それでいいの今は」で1オクターブ上げた後
また声を低くしてさゆり様を見つめながら
歌い終えたしぶやんがあまりにも立派で
歌にも姿にも全てにほぅっとため息が出た。

目尻のシワを深くしながら優しい笑顔で
さゆり様に微笑み、演奏者の方々にも拍手したしぶやん。
はぁ。立派な大人になったのぅ、という感想が
心の底から出て来た。
そしてやはり歌っているしぶやんは最高だわ。

次に登場して来た時に坂本冬美様とご一緒だったので
またデュエットかと思ったが
単独での「スローバラード」と聞いて背筋が伸びた。
この舞台で、あのバックの演奏で、あの歌を歌うと
どうなるのーーー…

…と思ったらただただ素晴らしかったじゃないの。
事前にリーダーに聞かれた「歌い上げる難しさは?」に
清志郎さんのことを語ったり
歌を聴いていた思い出を語ったりせず単に
「必死です」と答え
「歌の世界観に入り込んでお伝えできたらと思います」
まさに普段の歌への向き合い方そのものを
歌う前にお伝えして来たしぶやん。

バックのものすごいオーケストラの前で
少し緊張しているように見えながらも
いつもより丁寧にしっとりと大切に
歌い上げたしぶやん。
それはもう楽しそうで幸せそうで
まるで音に染み込んでいくようだったな。

徐々にシャウトを上げていくけれど
ロックのようにぶつけて壊していくこともなく
どこまでも正確で丁寧な息づかいと声に
まるでメトロノームのカチカチという音が
聞こえて来そうな気すらした。

舞台装置や客席の盛り上げでごまかされない
歌と向き合える素晴らしいステージ。
こうゆう歌の時間をしぶやんが過ごせているのを
NHK様を通じて見られるのが贅沢だったな。

なのにだ、そんな風にしっとり楽しんでいる私の横で
ナゼかその後ろのオーケストラの方の中に
まるでウォーリーを探すかのように外人の方を見つけては
嬉しそうな母。全くこの番組の楽しみ方を間違っている。

そもそも私は帰宅して録画で見ていたのだが
その日、家に帰る連絡をした娘へのLINEに
「(帰宅)わかりました。スバルよかったよ」と
まだ見ていない私に対してオンタイムで見ていた彼女は
上から目線で感想を言ってきたのだ。

だが普段からNHK歌謡コンサートを見ている世代なので
その目で見てしぶやんの良さが伝わったのだと思うと
チョー嬉しいわ。


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