∞の庵

5人しかいないけれど、5人がいる

愛しいステンレスマン

先日無事に千秋楽を迎えたイフオア。
改めて、しんちゃん、本当にお疲れ様でした!
そして今年も無事に何事もなく公演が終えられたこと
ファンとしてもホッと一安心です。

ハードスケジュールに一層追われる中
やり遂げる姿はたまらないのだけれど
「ご飯食べる時間はあったのかな」
「寝る時間はあったのかな」という
オカンのような心配は年々増える一方。

それでも「やりたいことをやる」しんちゃんが見られる
ファンとの密接な時間はずっと持ち続けて欲しいしいから
これからもこの時間を単純に楽しみにしていたいと思ってます。
ま、チケットが当たればだけどね。

しかしまぁ今年のいつも以上の自由さったら驚いたわ。
最初は「シンゴジラはどうした」と誰かに聞きたいほどで
(自分が)流れに乗るまでに多少の時間がかかったけれど
次第にイフオアの世界に飲み込まれていく感覚が快感にもなり
そのうち設定による5段階くらいの笑いの波が押し寄せてきて
それはもうしんちゃんにどっぷり浸かって苦しいほどでしたよ。

最初の「村上信五ファン」である「信子」が部屋で
村上信五から発信されるSNSを見て一喜一憂するシーン。
ブリッブリの洋装とブリッブリのセリフに
しんちゃんのファンに対するイメージが不安になるも
その「信子」が村上信五の言動で自分以外のファンが
減っていくことを感じ取り、プチ説教したり
フォローしたりする様子がかわいらしく
リアルにファンが親身に彼を支えているのだという事実も
伝わっているのかもしれないと少し嬉しかったわ。

そして私が入った日はセクゾのデビュー曲を披露したが
ふわっとしているようできっちりと決めるダンスと表情は
やはりこれもファンが何を見たいかを
理解してくれているのだとも思っている。

高槻を元にしたからだが
「タケツキ市」だの「竹中マキコ」だの小ネタもいい。(詳細略)
「ゼウス」の命により崖の杭をつかって文字を表現し
宝を得ようとする「シンゴス」が突然に
客席真ん中から登場したために皆が興奮して沸き立ち
その間にナレーションで説明している内容が全く伝わらず
再度舞台上で自らがもう一度状況を説明するという対応に
ますます客席が沸き立ち笑いが増した。

なんだったか忘れたけれど←曖昧でスマンです
文字を表現するのに何かを使うことができたシンゴスが
恐縮です」と言った後「梨元さん」と自らツッコミ
「(みんな)知らんか〜」と言ったんだけど
この時ばかりは「知ってる!知ってる!レポーターの
梨元さんでしょーー!!」と声をあげて伝えたかったが
何とかそ抑えたわ。危なかった。10年も年は違うが
同世代だと言いたい自己主張も恐ろしいもんだわ。

そして見事に難問を解き宝を得るのに
「ロパジェ」という呪文を唱えた時点で
「あ、パジェロだな」とわかったのも
同世代という思い込みのためか、イフオア慣れか
それともときめきトゥナイト世代だからなのかわからないが
(呪文が全て逆さま読みなの)
そんな「パジェロ」があまりにウケたため
後ほど出てきた教授が大変ご機嫌で
声に出して笑いながら「パジェロがウケたから」と
口に出したほど。

この流れが最後のオチにまで関わり
早々にストーリー性がないなどと言ったことを
深く詫びたいと思う。ストーリーは繋がってないが
伏線(?)として繋がっていたではないか。

後半に入りやっとシンゴジラも登場したが
こちらもシンゴジラのパロディか何かだろうなどと
思っていた自分が浅はかだったと思い知らされる。
確かにシンゴジラが出てはくるが
メインはシンゴジラよりも「ステンレスマン」だ。

過去にシンゴジラに負けた弱いステンレスマン。
グチグチと言い訳のような思い上がりのような
可愛らしいことを言っているがそれより何より
ステンレスマンがグチグチ言っている背景に
なんと私が勤める会社が映っていて
それがもう気になって気になって落ち着かない。

背景として映っている会社のビルの窓の階数を数えて
実際に自分がいる階まで確認する有様で
観劇する者として集中に欠けたかもしれない。
だがそんな私を話に戻したのが
ステンレスマンが1つ1つ指を折りながら
クリームコロッケ、カニクリームコロッケ、コロッケ
と言った時だ。この時、最大の爆笑をしてしまった。

なんだ、そのコロッケのオンパレードは。
それを買いに行った時に…という説明をしたかったらしいが
急に出てきたコロッケの連呼と
ステンレスマンがコロッケ好きなのだろうという人となりに
突如やられた。最後が普通のコロッケだったところも
リズムがあってセリフが大変細かい。

結局ステンレスマンは父までが蘇り
大して戦わずしてシンゴジラに負けたが
女装や被り物など様々な役をこなしてきた中でも
私の中では相当上位に食い込むキャラとなった。
なのにあのひと時のイフオアでしか見られないという
儚さがまたたまらない。

今は背景となっていた会社のビルから
ステンレスマンの事を思いながら窓の外を眺める日々だ。
あの辺りをステンレスマンが飛んでいたんだな、などと
切なく思い出している。
ああ…またあの顔部分がペロンとめくれてしまい
直しながら一生懸命話すステンレスマンに会いたいな。

…と、ここまでを読み返してみたが
いつも以上にまとまりない文章で
本当に申し訳ない…がそれをもう
自由奔放な舞台、イフオアのせいには決してしない。
ここまで感想が取っ散らかるほどに
村上信五にどっぷり浸れた幸せな時間だったのだ。

どうかまた来年もしんちゃんのやりたいことがやれて
それをファンが無事に見られますように。


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